ごあいさつ

伊丹耕治

学校法人 大阪学芸は、1903(明治36)年、大阪市浪速区に商業学校として創立され明治、大正、昭和、平成、令和と118年の歴史を刻んできました。
現在、本学園には1900名の在籍生徒のある3年制の「大阪学芸高等学校」、2003年に設立された大阪府最初の完全6年一貫教育を柱とする「大阪学芸中等教育学校」、2016年に勉学とクラブ活動の両立を目指し開校した「大阪学芸高等学校附属中学校」の3つの学校を設置しています。

100年を超える歴史を持つ本学園ですが、伝統に甘んじることなく、常に「変化」と「多様性」に拓かれた学校として歩んできました。
この10年を見ても全教室への70インチの電子黒板の設置、作法室(花香庵)・学生寮(希望寮)の竣工、校内コンビニの開設、体育館の冷暖房設備等の施設面だけではなく、特技コースの開設、国際コース1年留学の実施、カナダ・オタワへの1年留学プログラム(OGOP)やニュージーランド・ネルソン1年留学プログラム(OGNP)の開始、国際科の開設とカナダ・ブリティッシュコロンビア州の海外校(大阪学芸カナディアンインターナショナルスクール)の開設など常に時代を先取りしながら教育活動を行ってきました。
これも創立者遠藤三吉が掲げた「建学の精神」である「学びたい若者たちのために、学びの道を開拓し、教育の機会を作り出す」を継承してきた証しでもあります。

教育の本来の目的は、多様な文化を尊重する心の育成にあります。時代は大きく移り変わっていきますが教育のめざすところは変わるものではありません。
その一方で、子どもたちは時代と共に生きているため、その時代の求める「知」は昔と比べ大きく変貌し、本校を卒業した子どもたちを待ち受ける社会は、これまでのセオリーが当てはまらない、予測不可能な未知の世界となることは確実です。
しかし、こんな激動する時代であるがゆえに私たちは子供たちに好奇心を持って自ら「問う力」「考える力」「答える力」という三つの力が必要であると考えています。
この力を育成するためには、比較的長時間、姿勢を正して座り、集中して思考する時間が必要となります。これを「座力」と呼ぶ人もいます。この「座力」を鍛える時間こそ「授業中」なのです。
姿勢を正して先生の話を聞く、聞いた瞬間ひらめいたことをメモする、放課後、そのメモを見てまた考える。この繰り返しが三つの力を伸ばしていきます。
この3つの力さえあれば、どんな環境でも、どんな世界でも、社会がどう変わろうとも生き抜いていくことができる「知」を身につけていくことができます。私たちが目指す教育の柱はここにあります。

なお、2008年11月に本学園は、社会的な存在価値を高めることを目的とし3つの「行動理念」を制定いたしました。

【大阪学芸 行動理念】
1. 学校教育を通じて、地域・社会からの信頼や期待に高い水準で応えられる学園を創ります。
2. 生徒が、何歳(いくつ)になっても誇りを持って語れる学園を創ります。
3. 教職員が、生徒の満足を自らの喜びにできる学園を創ります。

本学園の提供する教育内容が、生徒・保護者の皆様には勿論のこと、地域・社会の中で広く支持されることが何よりも大切だと考えます。私どもは3つの「行動理念」の下に、教職員一丸となって真摯に教育活動に取り組む所存です。

理事長
佐藤 精治