自ら考えて行動する力
- 大阪学芸高等学校 校長
- 森松 浩毅
世の中では教育改革が行われている最中です。その柱には「大学入試改革」と「グローバル教育」があげられます。従来の「学歴や偏差値、知識量で語られてきた教育」を見直し、「生徒一人ひとりの才能を発見し広げ深めていく教育」にシフトしていく動きがあり、入試に関しても個人の活動歴を評価する内容へと変わってきています。
さて本校では「自学自習」を教育の柱として考えています。今までのように何事も教師が与えてしまうのではなく、生徒自身が今何をしなければいけないかを考え、具体的な計画を立てて実行に移していく必要があります。そのためにも本校では「学芸手帳」を利用し、生徒自身に「時間管理」「課題発見」「計画作成」「実行」を促しています。
社会に出て「仕事が出来る人間」とは「問題解決能力がある人間」「企画運用能力のある人間」「他者の気持ちを理解でき、コミュニケーション能力がある人間」だと考えます。「自学自習」で考える力をつけ、学校行事やクラブ活動で体験し「人間力」を高めてほしいと思います。
「グローバル教育」で注目されているのは、スーパーグローバルハイスクールや国際バカロレア、「イマージョン教育」など4技能をバランス良く習得する「英語教育」です。本校では1年留学制度を11年前から実施してきました。2019年度からは「国際科」が開設され、「1年留学コース」とカナダ(ブリティッシュ・コロンビア州)の教育が日本にいながら受けられる「ダブルディプロマコース」(BCオフショアスクール)を設置、2022年度からは新たに「グローバルコース」を開設いたします。
「国際科」3コースと「普通科」5コースを用意していますので、自分に合ったコースを選び目標達成をして欲しいと思います。その手助けをできることが、私たち全教職員の願いです。