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【国際科】1年留学コース 2学年 カナダ留学中間レポート

国際教育

本校の国際科・1年留学コースは、1年生3学期から2年生2学期までカナダやニュージーランドの高校に通学し、ホストファミリーと共に生活をしながら1年間を過ごすプログラムです。今回は、同プログラムで今年1月からカナダ・オタワに留学中の生徒の中間レポートが届きました。

「私がカナダに来る前は英語を話すことも聞き取ることもほとんどできませんでした。私のホストファミリーはとても優しくたくさん話しかけてくれましたが、私はほとんどを理解することができず、全て呪文のように聞こえていました。ホストが私に伝えてくれた予定が自分では違う解釈をしていたり、みんなが笑っているのに自分だけが理解できずに悲しくなってしまうことも少なくありませんでした。話しかけてくれているのになんて言えばいいか分からず英語を話すことをためらってしまったりしました。ホストファミリーに何か伝えたい時は、自分の部屋で何度も練習をしてから伝えに行っていました。

学校は、初めは現地の子たちと一緒に学ぶので何を言っているのかわからないし何をすべきなのかもわかりませんでした。その時勇気を出して隣の子に話しかけてみたらとても優しく教えてくれて、その日からたくさん話しかけてくれるようになりました。私に必要だったものはみんなと会話できる十分な英語力ではなく、私はあなたと仲良くなりたいという気持ちをわかってもらえるように少しでも話す努力と勇気でした。私がどんなにゆっくり話してもみんな理解しようと耳を傾けてくれました。そうして過ごしていると、いつの間にか聞き取れるようになっていたり、今までなんとなく聞いていた洋楽の歌詞や意味もわかるようになったと気づいた時はとても嬉しかったです。初めは呪文のように聞こえていた英語も、なぜみんなが笑っているのかさえもわからなかった私が、今ではみんなと笑い合えるようになりました。

メンタル面ではあの時自分から友達に話しかけることができたし、辛いことももちろんありましたが、全部乗り越えて来たんだから自分ならできる、と自信がつきました。

日本にいるままではできなかった経験・出会いや、英語を聞き取れて自分の伝えたいことを伝えられるようになったことで、一生の思い出になる出来事がたくさんありました。また、カナダは多民族国家でいろんな国からの留学生も多いので、今では世界のいろいろな国籍の友達ができ、将来友達の国に行ってみることが私の一つの夢になりました。日本に帰るまでにもっとボキャブラリーを増やしてホストや友達との会話の幅を広げるだけでなくもっとたくさんのことを色々な人と話せたら良いなと思っています。」

ご紹介したレポートは一例ですが、このように留学中の生徒皆がよく頑張ってくれているようで嬉しく思います。この調子で、残り3ヵ月の留学生活を実りあるものにしてもらえればと願っています。来年1月に成長した生徒たちに会うのがとても楽しみです。