アクティブラーニング(主体的・協働的な学習)についての教育方針
そもそも「確かな学力」とは何でしょうか? そこには3つの要素があると考えられています。
- ①これからの時代に社会で生きていくために必要な、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度(主体性・多様性・協働性)」を養うこと。
- ②その基盤となる「知識・技能を活用して、自ら課題を発見しその解決に向けて探究し、成果等を表現するために必要な思考力・判断力・表現力等の能力」を育むこと。
- ③さらにその基礎となる「知識・技能」を習得させること。
「確かな学力」をこのようなものと考えたとき、私たちは大切なことに2つ気づかされます。
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- 1中学校課程では、とりわけ上記③を重視すべきであること。
- 私たちが、座学を重視し、高校課程の先取りをせず、焦らず落ち着いて中学校課程の完全マスターを教育方針に掲げる理由がここにあります。時代がどれだけ変わろうとも、変わることのない中学校教育というものがある、そのことを私たちは確信しています。
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- 2義務教育課程にふさわしいアクティブラーニング(主体的・協働的な学習)を着実に実践すること。
- 従来型の、知識を蓄積していく受動的な学習を否定するわけではありませんが、それだけでは主体性や協働性、思考力や判断力が十分に育まれないことは明らかです。大学入試改革も相俟って、今ふたたびアクティブラーニングが注目されている所以です。しかし、アクティブラーニングとは何か特別な教育なのでは決してなく、そもそも中学校学習指導要領の中でもそれに該当する教育の実践が求められているのです。私たちは中学校が義務教育課程であることを踏まえ、努力と協力さえ惜しまなければ「誰でもができる」「クラス全員でできる」ものであることを絶えず念頭におき、着実にアクティブラーニングの実践を積み重ねていきたいと考えています。