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世界大会に向けて12時間のチャレンジ!~iSEC国内予選~

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 3月20日、12時間の国際ビジネスプラン競技「iSEC(International Science Enterprise Challenge)」の国内予選に、本校5年生の有志チーム「team sapientia」が参加しました。

  3月12日GEC事前学習会の様子

 3月12日の事前学習会で生徒達のやる気にも火がつき、本番に向けての準備を重ねてきました。前日までにできることをしておこうと、分担して様々な準備をしました。

 3月20日本番当日、8時の課題発表に向けて、生徒達は7時頃集合し、会場や機材のセッティングを行いました。

 そして、8時に課題が発表されました。

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(あなた方のチャレンジは、働く世代にとって経済的な活動を行う機会が不足していることにより、人口減少が起こっている地方において、新しい住人を増やす、そして(または)観光業を促進するための革新的なビジネスモデルを開発することです。あなた方のビジネスは、地方経済を復興させるものでなければいけません。特に科学技術をビジネスに利用することに興味を持っているベンチャー投資家にプレゼンテーションすることを想定して下さい)

 テーマは「地方創生」でした。生徒達はあまり想定していないお題だったようで、少し戸惑ったような感じでした。

 意見がまとまらず、当初想定していた時間よりもかなり多くの時間がかかってしまいました。そのため、その後のスケジュールも大幅に見直す必要が出てきました。

 約3時間後、ようやく「廃校舎の利用」ということで、プランが決定しました。

 昼食後は事業計画書の作成、動画の準備などを手分けして行いました。

 事業計画書は18時までに、英語で作成しなければなりません。その際、しっかりとした収支計画を示すことにより、少なくても数年後には利益が出るようなビジネスプランであることを示す必要があります。

 動画については20時までにYoutubeにアップロードすれば良いのですが、撮影後の確認やエンコードの時間、アップロードの時間などもあるため、はやめに完成させなければいけません。

 事業計画書、動画それぞれの締切時間ギリギリまで作業は続きました。機材トラブルなどがあり、思うようにいかなかった面もありましたが、何とかどちらも提出することができました。

 できあがった作品がこちらになります。

企画書:Team Sapientia 事業計画書

動画 :Team SapientiaYoutube

 

 あっという間の12時間でした。

 審査結果は4月1日に発表されます。結果がどうなるかはわかりませんが、今回の取り組みは、参加した生徒達にとって間違いなく素晴らしい経験になったと思います。事前学習会からの約1週間で、メキメキと成長していく姿を見せてくれました。これから先はそれぞれの希望する進路に向けての学習が始まりますが、どの進路に進むとしても、今回の経験は必ずプラスになることでしょう。

DSC01011 (コピー)

<参加した生徒達の感想> 

  • ​学校として初めて参加したiSEC(GEC)となりました。タイムテーブルを事前に作ってそれに従ってやりましたが、全員で取り組んだビジネスアイデアに時間が予想よりはるかにかかってしまい全体がタイムテーブルより繰り下がっての作業になることで、焦りが最初からかかってきました。しかし、予定とズレて全体での昼休憩をとることができ、みんなの切迫感が1度切れて最後の集中力に繋げることができました。そして、動画編集や撮影の指示など社会人となってから必ず役に立つであろうコミュニケーション能力を得る機会となりました。これは普段の受動的な授業からは決して得られるものではなく大変良いものとなりました。この企画に参加するのが今年だけでは勿体なく思うので来年からも引き継がれていけば良いなと思います。
  • 今日はみんな本当にお疲れ様でした♪最初は私が参加して何ができるんかなーって不安だったけどこの経験を通して自分が今やるべきことを探すことの大切さを学んだ気がします😊 このメンバーで一緒にいい経験が出来て本当によかったです☆ 誘ってくれて、色々助けてくれてありがとう❗️
  • 僕はExcelの知識や事業経営、ファイナンシャルプランについての知識が乏しく、色々と苦労しました。でも、商業について調べていくうちに学問の奥深さを感じて、楽しくもありました。今回、このような経験が出来て非常によかったです。
  • 今までに参加したビジネスプランコンテストと比べかなり時間が限られていてとてもしんどかったです。でも、とても楽しかったです。
  • 英語を使ういい機会だった。英語を勉強するべきだと思った。
  • 12時間という時間の中での課題解決は、長いようで、あっとゆう間だった。でも、貴重な体験を経てチームワークの大切さやみんなの長所などがしれて、よかった!
  • First of all,I want to thank my teacher for inviting me to the group.It was the best experience I have ever had.I could not only improve my English skill,but also deepen bounds among friends.Our challange was to develop an innovative service or product which will help prevent depopulation in countryside.We made a lot of business proposals but most of them were not innovative.It took time for us to decide which idea to use.The allocation of roles of filming,filmscripting,translating etc. were determined through meetings before the contest,but we cooperated with each other whenever we saw someone suffering from their own work.I was glad when my friends came to help me.All the members were tired in the latter half of the contest but I’m sure they think they are lucky to have such a great opportunity!
  • 今日はほぼ全員が7:00ごろに集まって準備を始め、今までの準備や練習の成果が活かせるか、緊張の中8:00の問題発表を待ちました。どのようなテーマが出るか不安だったのですが、今回は過疎化が進む地方をどうすれば活性化できるかといった「地方創生」についての課題でした。「過疎地域に人を呼ぶためには環境を整える必要がある」「環境をよくする事業を進めるためには人がいないと利益が出ない」という二つの考えがフィードバックして堂々巡りし、なかなか案が決まりませんでした。そんな中、「過疎化の進む地域には多くの利用されていない廃校舎がある」という点に着眼し、「廃校舎を利用して住居や生活のための環境づくりをすればよい」という結論に至って事業計画を進めました。最初は案出に悩みながらもまだ余裕があったのに対し、最後のほうでは時間に追われ誰もが必死に作業に取り組みました。それぞれ役割を分担し、協力し合って台本作成、動画製作や出演、それに使う図の制作や収支計画、事業計画やその英訳など、できる限りの力を尽くしました。誰一人欠けてもここまで作り上げることはできなかったと思います。結局、レポートの提出は通信関係の都合で数分遅れてしまいましたが、動画作成まで完成させることができました。皆それぞれ作業の大変さに苦労し、自分の作業に不満が残るところもあるかもしれませんが、それぞれ自分のスキルが上達したりと、たくさん得るものがあったと思います。それはもちろん僕も同じです。台本がうまく覚えられず何度も撮り直してもらったり、英訳や文章の表現が思いつかず作業に時間がかかってしまったりと、仲間にたくさん迷惑をかけました。なの今回一緒に参加したメンバーにはとても感謝しています。一緒に作業できて本当に良かったと思っています。なにより準備から本番まで、いろいろなことがあって楽しかったです。たくさん笑わせてもらいました!最後に、提案や監督をしてくれたり、おつかれさまの差し入れをくださった先生方や、機材を貸してくれたり、付き合ってくれた友達など、たくさんの人に協力してもらいました。ご協力ありがとうございました。本当に助かりました。ありがとうございました!

 

2016年の6月11日開催予定のGEC世界大会は、主催するオーストラリアの団体の責任者が急逝され、開催が中止となりました。そこで、例年GECの世界大会の後に開催される、ほぼ同様の競技iSEC (International Science Enterprise Challenge)の世界大会を6月11日に実施し、日本予選はiSEC の参加チームを選ぶ競技となります。よって、今回の記事は表記を「iSEC国内予選」としています。