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【1年】入学式

1年

校長先生
校長先生

 

4月5日 23期生の入学式が挙行されました。

新入生 誓いの言葉
新入生 誓いの言葉
在校生 歓迎の言葉
在校生 歓迎の言葉

 

校長先生の式辞を掲載します。

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平成31年度 入学式   式辞

校庭の桜が今を盛りに咲き誇り、生きるものすべてに生命の息吹がみなぎる希望の季節を迎えました。この春爛漫の佳き日、本校に入学された新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんの入学を在校生はもちろん、教職員一同心待ちに致しておりました。

 本日の入学式を挙行するにあたり、公私何かとご多用の中を、学校法人大阪学芸理事長 伊丹様、育友会会長 西谷様を始め、多数の皆様方にご来賓としてご臨席を賜っております。ご来賓の皆様方には、新入生の入学をお祝いくださいまして、誠にありがとうございます。高い所からではございますが、心からお礼申しあげます。

さて、新入生の皆さん、皆さんは今日、本校の24期生として新しい出発点に立ちました。皆さんが、この学校でしっかりと学習し、大学への進学を目標におきながら、才能を伸ばしてくれるよう願っています。

この六年間は思春期の真っ只中、人生の中で、心も身体も最も伸び盛りの大切な時期です。これからの学校生活を有意義に過ごすために、特に心掛けて欲しいことを、二つ話したいと思います。

一つ目は、『自分と共に周りの人を大切にする』ということです。

学校生活で、一番大切なことは、毎時間の授業に集中するということです。これからは、授業では、教科ごとに教えてくださる先生が変わります。各教科の学習はもちろん、学校は集団生活の場ですから、人間として望ましい生き方や生活態度の学習なども行います。

本日、様々な小学校からお友達が入学しております。一人一人それぞれに違いがあり、良さがあります。その違いや良さをお互いに認め合い、励まし合って、素晴らしい仲間づくりをして下さい。

「自分はこの世にたった一人しかいない」ということを自覚すると共に、いつも思いやりの心を持って、相手の立場に立って考える人間に成長していって欲しいと思います。「自分はかけがえのない存在である」と自覚できれば、必ず自分の行動や発言に自信と責任を持ち、皆さんを今日まで育んでくださった家族の方々に感謝の気持ちを抱くようになるに違いありません。

しかし、相手の立場や思いを考えずに、つい何気なく喋った言葉やしぐさ・行動が、相手を傷つける事があります。今から2600年ほど前、中国の孔子という人の言葉を集めた『論語』という本の中に「己の欲せざるところを、人にほどこすなかれ」という言葉があります。自分がいやだなあと思ったことを他人にやってはいけない、という意味で、思いやりの大切さを説いています。

お互いに温かい気配りによって、皆さんが明るく楽しい気持ちで学校生活を送れるようになって欲しいと思います。

二つ目は、『夢に向かい粘り強く挑戦していく』ということです。

今、時代はあらゆる分野で急激な進歩・発展を成し遂げています。人工知能AI技術の発展により、人間にしかできない新しい発想や価値を生む以外の仕事はロボットに奪われる可能性があり、今後20年程度で今ある仕事の半分は無くなるといわれています。このような時代だからこそ、先ほど述べたように豊かな人間性を身に付けるとともに、夢や目標をしっかり持つべきなのです。

皆さんは、これから夢が根を張っていく時期です。夢を持てば目標ができ、目標ができれば計画が立ち、計画が立てば実践ができます。そのためには、前向きに考えることが大切です。

皆さんは、メジャーリーガーの大谷翔平選手を知っていると思いますが、彼が花巻東高校時代の監督から送られ、今も大切にしている言葉があります。それは、「先入観は可能を不可能にする」という言葉です。

大谷選手は、プロ野球の世界に入った頃はもちろん、メジャーリーグ入りした時も、「二刀流なんて絶対に通用しない」と言われましたが、先入観にとらわれず、道なき道に挑戦してきました。高校時代、大谷選手は当初球速150キロを目指すつもりでした。でも、監督からは160キロを目標にしようと言われました。正直、無理じゃないかと思いましたが、最初からできないと決めつけるのはやめようと心に決め練習に励みました。先入観を捨ててやっているうちに手応えを感じるようになり、三年生の県予選で、見事160キロを出しました。

 「自分はだめだ」「どうせ無理」と思っている人には、どんな力も身に付きません。いろんなことを「やってみたい」「やれそうだ」という思いをもってスタートして欲しいと思います。

 最後になりましたが、保護者の皆様に一言ご挨拶申しあげます。お子様のご入学おめでとうございます。新しい制服に身を包んだお子様に感慨もひとしおのものがおありと推察いたします。

  教育というのは、1年で花や実のなるものでなく、長い年月かけて木を育てる林業に似ています。10年先になるか20年先になるか個人により違いはありますがまっすぐに立派な木として成長することを願う作業ともいえます。そのためには、「大きな声であいさつ」「時間を守る」などという基本的な生活習慣を身に付けさせると共に、心の中に「自分勝手」や「わがまま」という成長を妨げる横枝を切り取ってあげることも大切です。私ども学校といたしましても保護者の皆様ときめ細かく連携を保ちながら、子どもたちの健やかな成長を見守っていきたいと思います。

どうか本校の教育推進にご理解・ご協力を賜りますようお願い申しあげます。

それでは、新入生の皆さん、大阪学芸中等教育学校の生徒としての自覚と誇りを持ち、今日よりあした、あしたよりあさってと、着実に成長していくことを心から期待して入学式の式辞といたします。

平成3145

大阪学芸中等教育学校 校長 柴田俊次