【２年生】職業について考える・その4 ポスター発表
2年生で行っている授業「職業について考える」。この企画は、グループ毎に様々な職業人の方にインタビューし、それを記事にするという取り組みを通じて、仕事をする上で必要となる様々な能力を表す「コンピテンシー」や、自分にとって絶対に譲れない価値観や欲求を意味する「キャリア・アンカー」を意識することが狙いです。
2年生１１６名が２９のグループに分かれ、冬休み期間を利用して、様々な職業人の方にインタビューをさせていただきました。どの職業人の方も、お仕事がお忙しい中、丁寧にインタビューに答えてくださり、職場を見学させていただいたり、他の方のお話も聞かせて頂いたりと、非常に素晴らしい経験をさせていただきました。
その後、１月２月の放課後の時間等を利用し、インタビュー記事を作成しました。そして、2/29に、作成した記事をポスターにして、２年生が１年生に対してポスターセッション形式でのプレゼンテーションを行いました。
下級生の１年生が相手とはいえ、2年生は非常に緊張した面持ちでした。しかしながら、いざ発表が始まると、身振り手振りを交え、時折１年生に対して「～について知っていますか？」などと一方的な発表にならないように工夫しながら、２年生はしっかりとプレゼンテーションできていたように思います。お忙しい中、自分達のために時間を割いてくださった方の素晴らしさを１年生に伝えるために、一生懸命発表していました。
プレゼンテーションを聞いた１年生にとっても、今回のプレゼンは非常に良い機会となったようでした。ここで、いくつか１年生の感想を紹介します。
- 記事がすべて工夫していて、全体的にとても見やすかったです。声も大きく聞き取りやすくて、質問してくれたりしてとても面白かった。色々なことを聞いて、ほとんど知らないことだったので、聞けて良かったと思った。特に、大学講師や生物調査コンサルタントは目標が大きく、とても時間がかかり、大変な仕事だったのですごいと思った。またこのような機会があったらもっと色々聞きたいと思った。来年、自分もこれをしないといけないから、とても頑張ろうと思った。
- 先輩方の記事や発表を見て、少し「仕事」を身近に感じました。自分達が知らないところでがんばっている人達がたくさんいることを知ることができた。誰も見えないところででも「仕事」があるんだと思った。来年、自分が取材に行って聞きたいことなどが少しずつ分かりました。先輩方が作った新聞はとても見やすく、わかりやすくまとめてあり、深いところまで知ることができました。来年、自分たちが作るものは、先輩方に負けないくらいのものを作りたいです。
- どの班も記事をきれいにまとめていて、見やすかったです。どの仕事の人も、様々な工夫をされており、相手に喜んでもらえるようにしていることが分かりました。発表するときに問いかけとかがあって、聞きやすかったです。仕事のやりがいなどを聞いて、仕事を楽しくされているんだと思いました。
- わかりやすくて、とても勉強になりました。いろんな職業の説明を聞いて、自分がなりたいと思っている仕事の他に興味がわいた仕事もありました。今度ネットなどでその仕事を調べてみようと思いました。
中学生の早い段階から将来目標とする職業を持っている人もいるかと思います。それは素晴らしいことですが、まだまだ知っている職業や知っている世界も少ないですし、まずは視野を広げることが大切です。２年生で行うこの取り組みが、生徒のみなさんが新しい世界を知るきっかけになって欲しいなと思っています。